なれる!SEが面白くて良書だった

以前から気になっていた所、最近漫画版なども出てきたようなので、
思いきって読んでみたら滅茶苦茶面白かったです。

ストーリーは文系からネットワーク系のSEになった桜坂工兵君が、
挫けそうになりながらも様々な業務をこなして行くというもの。
枠組み自体は王道の主人公成長サクセスストーリー&ハーレムものなので、
そういうのが好きな人*1も気に入ると思います。
1巻でルーターの交換、2巻で運用の話や障害対応、3巻で提案活動(この辺から何かがおかしい)、
4巻でPM(!?)、5巻で…と、工兵君の超人ぶりが徐々に明らかになっていきます。
特に問題解決の上で工兵君のコミュ力の高さが良く活かされていて、そうした能力の重要性を感じました。

技術的な部分は適当にごまかすのかと思いきや、著者の方が元SEなだけあって結構本格的。
むしろ専門用語もばんばん出て来る分、業界の人の方が楽しめる気がします。
自分はインフラにそれほど詳しくないので、ほど良いあるある感とともに、結構違和感無く読めました。
特に新人SIerが幅広く仕事の内容をイメージするには、なかなか良い本なのではないでしょうか。
というか、これを読んでからもう少しネットワークも勉強しないとな…とやる気が出てきたので、
そういう燃料を欲している方にも是非。

とりあえず、橋本課長のレギュラー化を願ってやみません。
慣れる!SE!

*1:私です