Kindle Paperwhiteでライトノベルを読んでみて思ったこと

先日、予約していたKindle Paperwhite 3G(Amazon)がとうとう届き、
早速いろいろ買ってみようと思ったのですが、意外に欲しい本のKindle版が見つかりませんでした。
特に技術書には期待していたのですが、日本語の書籍はまだほとんど対応していないという結果に。
オライリーならO'Reilly Japan Ebook Storeで直接買うという手もあるものの、
電子版自体全ての書籍に対応しているわけでない上に、Kindleフォーマットの書籍はその中でもさらに少ないです。
まだしばらくは、500ページ以上あるような書籍を家や会社で読むために持ち運び続ける生活が続きそうです。
また、漫画やライトノベルは、作品によって出ていたり出ていなかったりなのはともかく、最新刊がほとんど出ていないのが残念でした。
こうした部分についてはもう少し頑張って欲しい所。まだ十分にKindleの恩恵を受ける環境が整っていないように感じます。

こうしたこともあり、記念すべき最初の1冊目に何を買うのかがなかなか決まりませんでした。
漫画やライトノベルは前述の状況に加え、この際一気に読んでみようというような作品にも心当たりが無く。
1冊目にビジネス書籍を買うのもなんか嫌だなぁと思いつつも、師走に長編小説を読み始めるのは死亡フラグな気が。
3日ほど迷った末、結局、しばらく読むのを止めていたゼロの使い魔の17巻(Amazon)を購入しました。

実際に読んでみて、まずはKindle 4と比較したPaperwhite全般の感想を。
この辺はスペックや機能の差がそのまま操作感に繋がる感じでした。
やっぱり一番大きいのは画面のタッチ操作が出来ることですかね。
特にデバイスのパスワードロック解除の際、Kindle 4で十字キー移動するのとは雲泥の差です。
それと、最初は気付いていませんでしたが、タップだけでなくフリックにも対応していたんですね。

ここからタイトルの件ですが、ライトノベルKindleで読むと、
ページが見開きで無くなるため、途中の挿絵が独立したページになります。
漫画であればこれはデメリットにもなりえますが、ライトノベルの場合は大きな利点です。
ライトノベルを紙の書籍で読んでいると、挿絵を飛ばすにしても、
見開き反対側のページを読んでいる間はどうしても挿絵を開き続けなければなりません。
カフェや電車内など、周りに人がいる状態で目立つ挿絵にたどり着いた際の絶望感はご存知のことと思います。
Kindleの場合、挿絵は基本的にページとして独立しているため、挿絵だけ単独でページ送りすることが可能です。
また、電子ペーパー越しに表示されること自体に、目立ち難くなる効果があるように思います。
前述の通り最新刊だけ出ていないのは残念ですが、こうした理由から、外で読むには非常に快適でした。
それに加えKindleの場合、読み終わった時点で次の巻を買えるので(読み終わると関連書籍を表示してくれる親切設計)、
「数日中に読み終わることを見越して先の巻を買っておいたけど意外と手前の巻が微妙で結局読まない」
といった悲劇が生まれない所も良いですね。既に今は18巻に突入しました。

最後に、Kindleを買う際のオプションについて、自分の場合は本体とレザーカバー、保護フィルムだけ購入しました。
ACアダプターはKindle 4のものがあり、保証期間延長は提供者がAmazonでなかったため、よく分からなかったので付けませんでした。
一体型カバーはなかなかオススメです。Kindle 4はチャック付きのケースに入れていましたが、何だかんだで毎回取り出すのは面倒でした。
保護フィルムも気持ち蛍光灯が反射し辛くなった気がします(と言っても、これはPaperwhite自体のライト機能の恩恵も大きそうですが)。
バイス自体は本当に完成度が高いですし、今後のストアの充実に期待しています。